【スタッフブログ】障がい児と健常児を同時に育ててみて気づいたこと

こんにちは。今日は3人の子育て中のIKOUスタッフからのおたよりです。

みなさまはじめまして。
私は今、8歳の長男(障がい児)・6歳の次男・1歳の長女を育てています。そもそも障がいの有無にかかわらず、3人の子育ては毎日が戦場であり、目が回るような日々を過ごしていますが・・・

その中でも感じる、障がいの有無にかかわらず感じる日々の困りごとや、障がい児ならではの困りごと。また、障がい児と健常児を同時に育ててみて感じる事、気づいた事などを綴らせていただこうと思います。

長男と次男は2歳差という事もあり、小さい頃は赤ちゃんを2人育てているような感覚で特に長男に対して思うことはありませんでした。ですが、現在1歳の長女と8歳の長男を育てている中で2人に共通して行う事(衣服の着脱・おむつ替え・食事の介助など)の中でそれぞれ違った困難さをひしひしと感じています。

例えば、衣服の着脱で言うと体重は3キロほどしか変わらないものの、身長110cmの肢体不自由児で身体的に麻痺のある長男は左ひじを曲げた状態で居ることが多く、洋服の袖を通す作業も一苦労です。

食事の介助の場面では、咀嚼が出来ない長男はペースト食を食べているのですが、体調によって嚥下が上手くいかずむせ込む事もあります。なので体調を見て食事の際の首の角度や食べ物を口に運ぶペースを変えたりと工夫が必要になります。

健常児の長女の場合は、食べ物を床にまき散らし、盛大にお茶をこぼし、どうしてそこに?!という場所(後頭部など)に米粒が絡まっていたりとこれはこれで大変です。

また、これは当たり前なのなのですが1歳の長女がぐんぐん成長して、歩き出したりご飯を手づかみで食べるようになったりと、8歳の長男がまだ出来ないことを超えていく現実に少し胸が痛くなります。

先日家族でテーマパークに旅行に行った際、アトラクションの乗車基準の多くに「支えなしで一人でお座りの姿勢が取れる事」というものがありました。その基準を踏まえると、8歳の長男は乗れないのに1歳の長女は乗れるという何とも複雑な状況が生まれ、なんだかなぁという気持ちでいっぱいでした。

ですが、兄妹がいる事で生まれる幸せもたくさんあります!

次男は生まれた時から障がいを持つ兄がいることで、長男のコミュニティの中に入った時も何の疑問もなくすんなりとその場を受け入れる事が出来ます。
落ち着きも集中力もなく、母としては心配だらけですが保育園では下の子の面倒をよく見ていると先生にも言っていただきました。それはきっと長男がいることで自然と身についたのかなと思います。

1歳の長女は見様見真似で長男の胸をトントンと叩いて寝かしつけをしようとしてくれます(笑)

そんな場面を見たとき、私はとても温かい気持ちになり嬉しくなります。

お友達の家族を見てみても、やっぱり障がいのある子の兄妹は優しい子が多く、良く面倒も見てくれます。生まれ育った環境の中で、お互いに助け合って生活していくことが当たり前になっているんだなぁと感じました。

障がいの有無に関わらず、人に優しく出来ることは生きていく上でとても大切なことだと思います。これから先、もっとインクルーシブな環境が増えることで、そんな思いやりのある優しい心を育める場が増えたらなぁと願っています。